コロナ疲れというものなのか
ソーシャル・ディスタンスが謳われている今日この頃ですが、アンチソーシャル・デカダンスといった我が家です。
カプコンのゲームバイオハザードの研究所でお馴染みの、ドアが閉まるとブシューッと自動的に消毒剤が吹きかかるアレが玄関に欲しい今日この頃です。
あの装置が病院の要所要所にあれば、最前線で闘って下さっている医療従事者の方々の感染リスクもかなり減るような気もするのですが、なかなか現実的には厳しいのでしょうか。
病院と言えば、先日はロージーの狂犬病のワクチン接種に行って参りました。
び に関しましてはこちらの記事をお読み頂けると幸いです。
娘に付き添いを頼んだはずなのに、ソーシャル・ディスタンスを守らねばいけない時世だというのに、何故か私と妹も同行していて、気が付けばすっかり日も落ちて、病院の向かい側はたしか住宅街だったはずなのに、いつのまにやら鬱蒼と生い茂っている草木が黒々と風に揺れています。
そのちょっと先の開けた場所に、これまたこんなものがいつの間に?というような建物がありました。
ロージーの診察が終わった私たちは何故か先生と一緒にそこへ行くことになりました。
簡素なつくりの建物の中はたたきと六畳ほどの和室がひとつあるのみで、普段から病院のスタッフさんたちの休憩室として利用されているのか座卓と座布団が置かれていました。
私たちが着座するのとほぼ同時に看護師さんがお茶を運んできて下さいました。
看護師さんが冷たいお茶を運んできて下さったというのに、空のグラスを探してはせっせと温かいお茶を注いでいる私は自分でもなんて空気が読めないのだろうと思いながらもその手を止めることはできませんでした。
お茶を飲みながら談笑していると、どういった経緯でか外にでることになり、皆で病院の方向へ向かって歩き出しました。
丁度病院の前を通りかかった時に娘が先生に
もうすぐ診察再開の8時ですよ。
と告げると、まだ大丈夫とのことで、本当に大丈夫なんだろうかと疑問に思いつつも歩き続ける流れとなりました。
やがて、道の先というか突き当りがぼうっと青白く光っているのがみえてきました。
私たち一行はその場所に引き寄せられるように歩き進みました。
光っていたのはなんとエレベーターでした。
薄暗がりの中目を凝らすと周囲には人がたくさんいて、パジャマ姿の人もいました。
そして、何人かずつエレベーターに乗りこんでは、どこかへと消えていきました。
気が付けば私一人取り残されていました。
周囲を見回すと、元来た道を引き返す3人が見えたので慌てて後を追いました。
途中、道端が光っているのに気づき傍に寄ると、それは地べたを這うようにして群生している葉っぱでした。
どうぶつの森に生えていそうな奇天烈でファンタジックな形状をしている葉っぱが虹色に輝いているのです。
立ち尽くす私の元に先を歩いていた3人も引き返してきて、口々に感嘆の言葉を漏らしています。
背後を振り返ると憎き葉ボタン(葉牡丹とポインセチアは冬の繁忙期の象徴でした)までもが群れを成し一様に虹色の光を放っているではありませんか。
虹色の絨毯の向こう側からは個々に白く小さな船のようなものに乗った小学生くらいの子供たちが少しずつこちらへと近づいてきます。
この世のものとは思えぬという喩えが相応しい光景をずっと見ていたいと思いました。
ずっと見ていたかったのに、目が覚めてしまいました。
1人と1匹を送り出してから眠りこけていたようです。
序盤の数行だけが実話です。
そういえば、数日前にも似たような夢をみました。
ラッセンかKAGAYAかといった独特の眩さを纏った世界でした。
神殿跡のような場所に佇み、夜の水平線上に浮かんだ月とも太陽ともとれぬ大きくて神々しい光芒をロージーと一緒に眺めている夢でした。
その時も、ずっと眺めていたいと思いました。
非日常的なものをずっと眺めていたいと思うほど、
一体何に疲れているのでしょうか?
去年は狂犬病ワクチンの接種後、いつになくキュンキュン鳴いたりソワソワ落ち着きがなかったり、挙句の果ては遠吠えまでしだして、まさに狂犬と化していたロージーですが、今年は普通のわんこだったのでホッとしました。
フィラリアの検査は陰性で、マダニ・ノミ駆除のお薬も一緒にもらって帰ってきました。
懸案の体重は、美人先生が背中をモミモミしながら
これ以上は…
と語尾を濁されたそうなので、食事で調整しつつ、人間ドックの結果脂肪肝の診断が下っている夫とダイエットに励んでもらいます。