家族が増えました
去年はじめてツバメが巣をかけました。
雛が4羽生まれて無事巣立っていきました。
今年も去年と同じつがいなのかはたまた別のカップルか、いつのまにやら子も生まれ、せっせと給餌に励んでいます。
この家に住んでかれこれ十数年経ちますが、ツバメが営巣したのは去年が初めてです。
ツバメの最大の天敵はカラス。
そのカラスを他力本願でやり過ごすために、わざわざ人の出入りの多い軒先や玄関などに宅地造成するのだそうです。
放し飼いが基本の猫は時に敵になりうることもありますが、生育環境や身体能力的にわんこがツバメを襲うことはそうないことを知ってか、わざわざ犬小屋の上で子育てに勤しむこともあるそうで、我が家にロージーがやってきたのを察知してのことだったのでしょうか。
それならそれで子育てが終わるまでの期間ロージーを庭に放っておいてやりたいところですが、ロージーごとカラスに持っていかれそうなので、ガラスや網戸のバリケード越しにせっせと番犬に励んでもらうことにします。
お陰様で私も、ツバメの生態についてはさんざん学習することになり、知識も増え、ツバメへの愛着もひとしおに。
うだるような暑さの中も、雨に打たれる日も、風に煽られる日もひたすら餌を求めて飛び回っては、フードファイターの如しの胃をもつ雛の元へと足繁く運び、小さな身体を呈して我が子を守ろうとする親鳥の姿に胸を打たれました。
今日は面倒だから手抜きご飯にしよう。
なんて堂々と言えなくなりました。
自然界の生き物の崇高な生きざまを見るにつけ、人間の驕りと弱さを思い知りました。
カラスやヘビ避けの設置に試行錯誤し、糞の始末に明け暮れる日々が当分続きそうですが、ツバメは我が家のツバメの額ほどの家庭菜園の天敵であり私自身の天敵でもある虫を食べてくれるので、お互いWin-Winの関係を築きながら、なんとか無事巣立ちの時を迎えられるよう見守りたいと思います。