ただそばにいるだけで
前回の記事に貼った画像、何かを彷彿とさせると思ったら、
比較するのも烏滸がましい、不朽の名作劇場版フランダースの犬のポスターでした。
劇場版はTV版が二時間弱に凝縮されており、情景描写もBGMもよりドラマティック仕立てで、ラストにはおまけ要素も加わっていて、そのラストからエンドロールにかけて流れる、まるで物語のヒロイン・アロアの慟哭そのままにといったテーマ曲が涙を誘います。
なにより、
ただそばにいるだけで、幸せだった。
このコピーこそが物語の真のエンディングであり、救いであり、ネロとパトラッシュにとってのすべてだったのではないかと、そうでも思わなければとてもやりきれないオチですが、改めてこの物語に触れるに至って
ただそばにいるだけで幸せだった…と、いつか永遠に瞼を閉じる瞬間に懐かしく手繰り寄せるのであろうものものたちとの限られた時間を、大切に生きていこうと思った次第です。