メタボコンビ
ここ数年の我が家の昼食は、夫は社員食堂、息子は学生時代は大学の学食、地元で就職してからは職場で注文する仕出し弁当、娘は動物病院勤めの頃は昼休憩が長いので一旦家に帰ってきておりました。
しかし今年になって夫は勤務部署が変わり、息子と娘は揃って異業種へ転職、私以外の家族3人の出勤時間がほぼ揃い踏みになったことにより全員が弁当持ちになり、数年ぶりに朝の苦行に励んでおります。
己のそれであれば手抜きの呼吸(壱の型・残物詰込、弐の型・全冷凍食品、参ノ型・握飯、終ノ型・コンビニ飯)を展開するところですが、栄養バランス等を考慮すると、伍ノ型ならぬ五時起き必須な毎日に、一粒口に放り込めば5種類のおかずの味と適度な満腹感を得ることができるサプリメントなんかがあったらいいのにと痛切に夢想します。
しかも、栄養価も高くてお財布にも優しければ尚良し。
娘の高校時代は月に数度、学校で飼育している動物たちのお世話当番が輪番制で回ってきたので、当番の日の朝は4時起きでした。
母が寝ぼけ眼で作った弁当を持って、まだ真っ暗な空の下、始発電車で通学しておりました。
その娘も高校卒業後の昼食は自分で賄っておりましたが、お弁当というものは1つ作ると決めた時点で何個作ったところで同じ手間、娘の分も作ってやることに。
と、突如天空から降ってきたぼたもちにほくそ笑む娘が母の苦悩の日々を知るのはいつのことやら。
お父さんとお兄ちゃんの分も私が作るからお母さんは寝てていいよ。
その奇跡のいつかが訪れる日を願いつつ、左記で筆がストップしたまま下書きボックスの肥やしと化して数週間後、急性副鼻腔炎で熱と鼻の付け根の腫れに見舞われ、顔が痛いと騒ぐ私に代わって娘が弁当作りを担ってくれたので前言撤回致します。
現在鼻筋がアバターと化しております。
鼻筋がアバターになる数日前、今冬も電気ブランケットを巡って激しい攻防戦を繰り広げているライバル・ロージーの予防接種のため病院へ。
“び”に過剰な反応を示す理由はこちらの記事をご参照下さい。
付き添った娘が斯様な物を手土産に戴いて参りました。
ロージーの適正体重は2.6Kgで、現在2.8Kg強。
肥満の世界に一歩足を踏み出した段階です。
という美人先生の有り難い詔とともに。
コロナ禍による世間の情勢とは反対に、右肩上がりなロージーの体重に聊か危機感を覚え、おやつは半分に切った歯磨きガムと週に二、三度果物をごく少量、フードはロイヤルカナンのアミノペプチドからニュータードケア(避妊手術後の肥満防止特化フード)に切り替えてから幾月、最低給餌量にササミを茹でたものをトッピングして与えておりましたが……それでも加速が止まりません。
まだ深刻な状況ではないにしろ、肥満は体に様々な害を及ぼすのはヒトもわんこも同じ。
少なめのフードに茹でた野菜をかさましして与えると良いというアドバイスを賜ったので、早速実践しております。
その話を夫にしたところ、
俺も結構ヤバいんだよね。
会社の健康診断でイエローカードが提示されると、ライザップならぬ診療所の肥満予防プログラムを半ば強制的に受けねばならないそうな。
明日から夫のお弁当のおかずもかさまし作戦でいこうと思います。