夜眠る花
リンドウの一枝を娘が持ち帰ってきました。
仕事中に鉢花からこぼれ落ちてしまったものを戴いたのだそうな。
リンドウといえば青や紫色というイメージですが、貞節という花言葉がぴったりな白色のリンドウ、初めて拝みました。
我が家の殺風景なお手洗いがパっと華やいだ夜、ふと目をやれば蕾の状態に。
折れ枝故にやはりダメかと思いきや、翌朝には再び花弁が開いておりました。
寝てただけでした。
夜には頻繁に灯りが点く場所故に、聊か飾る場所を間違えたかもしれませんが、規則正しく寝たり起きたりをくりかえすリンドウにすっかり愛着が湧いてしまいました。
リンドウは8月31日の誕生花。
8月31日は亡き母の誕生日です。
もうひとつの花言葉は、あなたの悲しみに寄り添う。
3年前、憂事ばかりに見舞われていた我が家にやってきたロージーは3歳になりました。
真夜中、就寝中の飼い主の頭上をすっとんで回っていた実家の歴代猫と違って、夜眠るわんこにいたく感動したものでした。
誕生日当日の朝、ごはんも食べずに泥のように眠りこけていたロージー。
午前10時をまわった頃にムクッっと起き上り、2,3歩歩いてストンと腰を下としました。
このパターンはたいてい胃液を吐きます。
誕生日に半日飯抜きは非情の沙汰、すかさずごはんを与えたところ事なきを得ました。
ゴハンをもりもり食べて、たくさんお散歩にも行って、どうか健やかな3歳でありますように。
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