ロージーとの出逢い⑦

様々な手続きを済ませ、子犬の収まった箱を抱えて帰路に就く途中、箱の中からカサコソと音がしました。


ク~~~~ン


加えて弱弱しい鳴き声が。


箱の空気穴から中を覗けば、つぶらな瞳が不安そうにこちらを見上げています。


早くおうちに帰ろうね。


膝の上に乗った小さなダンボール越しに、子犬の体温がじんわり伝わってきます。

僅か900gの箱がとても重く感じます。


それはきっと命という重さ。


たった生後2か月で親から引き離されて、見も知らぬ人間に運命の出会いだとか今日から家族だよなどと勝手な事を言われ、見も知らぬ家に無理やり連れていかれるこの子に、生まれてきてよかったと思える人生ならぬ犬生を与えてあげられるよう、たっぷり愛情を注いで育てていかねばならないと、


この子と一緒に生きていく。


まるで小さな我が子を抱いて産院を後にしたときのような決心を胸に、家路を急いだのでした。



これが我が家のわんこ、ロージーとの出逢いです。

 





 

 

 

  

 

 

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