ツバクロたちの夢のあと
その後、四羽の仔ツバメたちは無事巣立っていきました。
安堵と寂しさとが入り混じったような気持ちで空になった巣を眺めて幾数日後、再び我が家の軒先を飛び回るつがいらしきツバメを見かけるようになりました。
ツバメは1シーズンに二度繁殖する例も多いそうで、無事子離れの日を迎えた先日のカップルなのか、空き物件をみつけた新しいカップルが内覧に訪れていたのか、またもやあれこれとお節介に気をもむ日々の到来かと思っていた矢先にそれは起こりました。
ある朝、巣が崩落していました。
ツバメウォッチカメラの検証によると、カラスではなくスズメの仕業でした。
昨年冬にツバメの繁殖シーズンオフである冬にもスズメがツバメの巣を間借りしていたことがありました。
スズメがツバメの巣を拝借するのはよくある話らしく、ツバメが巣内に羽毛などを敷くのに対してスズメは藁を好むようで、巣の下にやたら藁屑が落ちていたことで気づきました。
二度の大役をはたして基礎が劣化していたのか、スズメのカップルが産床を設えている最中に落ちてしまったようです。
ツバメにしてもスズメにしても、抱卵中や羽化後の悲劇にならず良かったと胸を撫で下ろすとともに、早春から初夏にかけての楽しみが消滅してしまったことに一抹の寂しさを覚える今日です。
来春に再び営巣してくれることを期待しつつ、通常の犬ブログに戻ろうと思います。