ブルーなYOASOBI
皆でオリオン座流星群を観に行こうということになりました。
実は天体観測ガチ勢だった妹が星空観測にうってつけの双眼鏡を持っているというので、楽しみにしていたのですが、観測ポイントまで車で移動途中に雲が掛かってきて断念無念。
ロージーのお散歩がてら夜景を堪能して帰ってきました。
この歳になっても夜のお出かけというのは心逸るものです。
結婚当初は夫とよく夜釣りに行きましたが、180度パノラマスクリーンの夜空を眺めていると、星が流れる一瞬を目の当たりにしたり、月明かりが水面に神々しい光の道を描いていたり、水平線の彼方に小さく花火が上がっていたり、そういった奇跡の一瞬に遭遇することがあります。
こんな事を言うと妹に
疲れてるんじゃない?
と顔を覗き込まれてしまいそうですが、
たとえ奇跡の一瞬に出会えなくても、釣果がボウズでも、砂浜に打ち寄せる細波の音を聞きながら、竿先についたケミホタルを見てるだけでもささくれ立ったものやトゲトゲが綺麗にそぎ落とされて穏やかな気持ちになれる気がします。
アタリがきた場合は即座に戦闘モードに切り替わります。
これからの季節は空気が澄んで夕映えや星空が綺麗に見えるので、また皆でどこかに星空でも見に行きたいです。
この日は月光が妙に眩しいと思ったらブルームーンでした。
ブルームーンとは青みがかった月のことだと思っておりましたが、ひと月に2度満月がある場合の2度目の満月を指す意味合いもあるそうな。
月夜のお散歩はアスファルトに浮かぶシルエットもちょこまかちょこまか一生懸命で可愛いのです。
青は、深みや奥行きが増すほど幻想的且つ神秘的なムードを醸し出すものですが、昔、職場でお盆の頃になるとよく見かけた、白いカーネーションに濃い青の色素をマーブル状に吸わせたものだけはそう思えませんでした。
花束全体の色味にもよるのかもしれませんが、単一若しくは寒色系ばかりでまとめると、いかにもといった風情に。
同じ青でもデルフィニウムやネモフィラやなどはとても可憐で涼やかなので、青系でも水色だったらまた違うのかもしれません。
プリザーブドのアレンジメントなどで色付けされた青い薔薇もよく見かけるようになりました。
青い薔薇には特別な憧憬があったりします。
遠い昔、駅ビルのインフォメーションに勤めていた頃、同じ駅ビル内のアパレル店員さんが毎日嗜好品を買いに立ち寄ってくださっていました。その方が訪れるたびにとても良い残り香がしたので、ある日その旨を伝えました。
その香りすごく好きです、と。
そして、香りの正体は資生堂ばら園シリーズのブルーローズという香水だと知り、すぐさま買いに走ったものでした。
とはいえ、柔軟剤からトイレの芳香剤に至るまで、フレグランスの類があまり得意ではない私は香水をつける習慣がなかったので、20年以上たった今でもタンスならぬ引き出しの肥やしです。
夜明け前の空のような淡く澄んだブルーの花弁からこんな香りがしたら…と感慨に耽るブルーローズの香り、たまに引き出しからだしては堪能しておりますが、香水は消費期限のようなものがあるのでしょうか?
香りも見た目的にも劣化しているようには思えませんが…どうなのでしょう?
青い薔薇の研究も大分進んでるようですが、薔薇の遺伝子学上青系の花弁を生み出すことは非常に難しい挑戦らしく、今現在公表されているブルーローズはどれもみな青みがかった紫という感じで、これは…という天然の青い薔薇には未だお目にかかったことがありません。
薔薇自体育てるのが大変な上に天敵(私にとっても)である毛虫(しかも巨大)がつきやすいので庭に植えるのは躊躇しておりますが、これはと思える青い薔薇に出会えた暁には嬉しくて植えまくってしまうかもしれません。
たとえ家がいかにもな風情になったとしても。