ロージーとの出逢い②
会ってしまったらきっと…
恋愛ドラマにありがちな序章だとわかっていても、会いに行かずにはいられませんでした。
わんこを迎え入れるとしたら初めてのこと故に、以後しばらくはわんこの性質やしつけ、餌、病気等、飼い方についてネット記事で勉強しました。
そしてついに、家族4人で135km先にいるその子に会いに行くことになりました。
この後の展開を顕しているかのようなよく晴れた週末でした。
まだ生後49日に満たない子だったので、クレートなどは用意せずに出かけました。
時が来たら改めて迎えに行こうと思いました。
約束の時間にブリーダーさんの犬舎に着くと、わんこ達が一斉にしっぽフリフリで出迎えてくれました。
応対して下さった若い女性に名前と見学の旨を伝えると、奥からオーナーさんらしき女性が現れました。
オーナーさんの手中には、想像していたよりもずっと小さくて、ぬいぐるみみたいに愛らしくて、つぶらな瞳は潤んでいて、こころなしか震えているあの子がすっぽり収まっています。
実はこの子、今朝からお腹を壊していまして・・・
ワクチン接種の副反応からくる消化不良とのことで、結局指一本触れることも叶わぬまま、わずか数分の逢瀬でその子は奥の部屋へと消えていきました。
目的を失って所在投げにしている私たちに、若かりし頃に住んでいたボロアパートの大家さんにどことなく似ているオーナーさんは穏やかな口調で言いました。
せっかくおいでいただいたのですし、どうか他の子たちも見て行って下さい。
ニッコリ。
オーナーさんに促されるままに目の前のテーブルを見れば、いくつかの透明なクレートが並べられていて、中にはふわふわでもこもこなものがたくさん蠢いていました。
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