チコちゃんになりました
この日は初めて訪れる公園へ。
高架橋と高架橋の間のデッドスペースを有効活用したような公園のわりに意外と広く、設備も充実していてたくさんの人で賑わっておりました。
愛犬のお散歩中と思しき方もちらほら。
ロージーはといえば、興味津々で近寄ってはいくものの、相手のわんちゃんが歩み寄ってくると及び腰に。
自分から襲い掛かったり噛みついたりすることはないのですが、遠巻きに吠えたり、Hit and awayのような仕草を繰り替えすことも。
要はヘタレなのです。
最近はお散歩中に他所のわんちゃんと触れ合うことも増えたので、ちょっとずつでも犬嫌いが改善されたらと願うばかりです。
親バカ全開でスマホカメラのフレームを覗きこんでいると、男の子の兄弟が駆け寄ってきました。
お兄ちゃんの方が小学校低学年、弟君が幼稚園児といった年の頃でしょうか。
見知らぬ私たちにも自ら挨拶してくれる、とても礼儀正しい子たちです。
2人ともロージーに興味深々の様子で、そのロージーはといえば得意のHit and awayを繰り返しているうちに敵ではないと認識したのか、いつの間にか二人と打ち解けておりました。
子供の純粋な好奇心に根気負けしたのでしょうか。
傍らのパパさんにお話を伺ったところ、わんこを飼われたことはないそうで、しっかりもののお兄ちゃんはロージーとの触れ合いの中で犬の生態というものをきちんと自己分析していて、弟君は新しい兄弟ができたとばかりにせっせとお世話を焼いてくれます。
リードを持ってお散歩をしてみたいというので、娘が手を添えて伴走する形で公園内を闊歩しました。
ロージーは時折立ち止まっては、
というような面持ちで兄弟を見上げておりました。
あのね、名前をつけたの。
歩き疲れたのか、ロージーと並んでちょこんと座りこんでいる弟君の、小さな背中越しに聴こえてきたいといけない呟きに耳をすませば、
チコちゃん。
それからしばらくロージーはチコちゃんと呼ばれておりました。
やがて兄弟の前には同じ年の頃のお友達が現れ、私たちも帰ろうということになり、仰いだ夕空には上弦の月が浮かんでおりました。
そして
あの心優しい兄弟は今年のクリスマスイブには何をお願いするのだろう…などと野暮な空想を巡らせながら公園を後にしました。
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